聞き書 香川の食事 さぬき平野の食より
■晩飯―新豆ごはん、山菜と切干しの煮もの、ひゃっかの油炒り
新そらまめのごはんは、春だけの家族の楽しみなごはんで、おいしくてたくさん食べるので、一回分しか炊かない。おかずもしゅんのたけのこ、わらびが手に入るので、ふきを添え、切干しだいこと合わせて炊くと、切干しの甘みで晩飯ぴったりの味になる。むくむくと出たひゃっかの油炒りも久しぶりでおいしい。
写真:春の晩飯
新豆ごはん、山菜と切干しの煮もの、ひゃっかの油炒り
出典:井上タツ 他. 日本の食生活全集 37巻『聞き書 香川の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.158-159