豆の緑と米の飯がうれしい新豆ごはん―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2021年04月13日

聞き書 香川の食事 さぬき平野の食より

■晩飯―新豆ごはん、山菜と切干しの煮もの、ひゃっかの油炒り
新そらまめのごはんは、春だけの家族の楽しみなごはんで、おいしくてたくさん食べるので、一回分しか炊かない。おかずもしゅんのたけのこ、わらびが手に入るので、ふきを添え、切干しだいこと合わせて炊くと、切干しの甘みで晩飯ぴったりの味になる。むくむくと出たひゃっかの油炒りも久しぶりでおいしい。

写真:春の晩飯
新豆ごはん、山菜と切干しの煮もの、ひゃっかの油炒り

 

出典:井上タツ 他. 日本の食生活全集 37巻『聞き書 香川の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.158-159

関連書籍詳細

日本の食生活全集37『聞き書 香川の食事』

井上タツ 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540900068
発行日:1990/08
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

じゃこだしで食べるさぬきうどん、さわらでつくる魚ばっつおのごちそう、行事に欠かせない鮒のてっぱい。讃岐三白の伝統をひく食べものと溜池からの恵みを聞き書きする。
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