わさびの醤油漬

連載日本の食生活全集

2021年04月14日

聞き書 高知の食事 県西山間(梼原)の食より

葉わさびを天日でちょっと干し、これに塩を少しふりかけ、手でもんでやわらかくする。生のままもむと、葉が裂けたり折れたりするので、少し干してからもむ。
これを適当な長さに切り、かめの中に醤油漬にしておいて食べる。砂糖を加えるとおいしいが、砂糖を入れることのできる家はめったにない。

写真:漬物は毎食欠かさずに食べる。わさびの醤油漬は春につくって食べる。

 

出典:松崎淳子 他. 日本の食生活全集 39巻『聞き書 高知の食事』. 農山漁村文化協会, 1986, p.158-158

関連書籍詳細

日本の食生活全集39『聞き書 高知の食事』

松崎淳子 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540860256
発行日:1986/06
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

酢料理は日本一、豪快な皿鉢料理など土佐の伝統食は南国の香りがいっぱい。その他、山の民俗の宝庫といわれる高知山間の土の香りのする料理の数々を紹介する。
田舎の本屋で購入

このカテゴリーの記事 - 日本の食生活全集
おすすめの記事