聞き書 高知の食事 県西山間(梼原)の食より
葉わさびを天日でちょっと干し、これに塩を少しふりかけ、手でもんでやわらかくする。生のままもむと、葉が裂けたり折れたりするので、少し干してからもむ。
これを適当な長さに切り、かめの中に醤油漬にしておいて食べる。砂糖を加えるとおいしいが、砂糖を入れることのできる家はめったにない。
写真:漬物は毎食欠かさずに食べる。わさびの醤油漬は春につくって食べる。
出典:松崎淳子 他. 日本の食生活全集 39巻『聞き書 高知の食事』. 農山漁村文化協会, 1986, p.158-158