めしやきもち

連載日本の食生活全集

2022年04月06日

聞き書 群馬食事 高崎近郊の食より

めしやきもちは西毛地方(群馬県西部)でよくつくられる料理で、香りのよい季節の野菜や山菜を使ってつくる。
残りのごはんに味噌少々と小麦粉を混ぜ、春はふきのとう、さんしょう、夏はしそ、みょうが、秋冬はねぎなどをみじん切りにしたものを一緒に入れてこねる。味噌に砂糖を少し入れたあんや、冬などは白菜の干葉をもどしてゆで、ごまよごしにしたものをあんとして入れ、あんころもちのような形に丸める。
これをほうろくで表面に薄い焦げめをつけて焼いてから、いろりの灰の中で芯まで焼く。

出典:志田俊子 他編. 日本の食生活全集 10巻『聞き書 群馬の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.141-141

関連書籍詳細

日本の食生活全集10『聞き書 群馬の食事』

志田俊子 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540900051
発行日:1990/6
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

かかあ天下に空っ風の上州は「粉もの王国」。「おきりこみ」の味は絶品で、夕食には"つるつる"の音が家中に広がる。みそまんじゅうやおやきも詳しく紹介。
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