山菜おまぜ

連載日本の食生活全集

2022年05月25日

聞き書 和歌山食事 熊野山間の食より


おまぜは晴れ食として最も親しまれている料理で、酢を使う混ぜずしである。
春から夏にかけての晴れの日、行事の日には、たけのこ、わらび、ふき、ごんぱち(いたどり)などの山菜をたっぷり入れた山菜おまぜをつくる。山菜は香りがよいので味も引きたつ。
秋になると、里芋やしいたけ、ごぼう、金時豆、割り菜(里芋の茎の干したもの)などを入れ、新米のおまぜをつくる。
野菜の少ないときは、高野豆腐や揚げなども入れる。
季節の野菜は細かくせん切りにし、じゃこのだしで砂糖と醤油味をきかせて甘からく煮る。半切りに酢飯を合わせ、汁気を切った具を混ぜ合わせる。

 

出典:安藤精一 他編. 日本の食生活全集 30巻『聞き書 和歌山の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.166-166

関連書籍詳細

日本の食生活全集30『聞き書 和歌山の食事』

安藤精一 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540880582
発行日:1989/2
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 380頁

かつおの一本釣り漁で活気づく田辺湾、黒潮に乗ってくるまぐろ、鯨などが食卓をにぎわす熊野灘、ことあるごとにもちを搗き、すしをつくる紀ノ川流域など紀州の食の全貌。
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