聞き書 香川の食事 小豆島の食より
■朝飯―麦飯、だんご汁、ふろふき大根、こんこ
朝は早くから起きて麦飯を炊き、小魚を干しただしを使い、きんかんいも、大根、小麦粉のだんごを入れた味噌汁をつくる。ふろふき大根とこんこ(たくわん漬)をつけて、男衆が元気に仕事に行けるように心配りをする。一年中、麦飯、味噌汁、こんこは毎朝変わらない。田んぼをつくっていないので麦飯は麦七、米三の割合で炊く。
写真:冬の朝飯
上:こんこ、ふろふき大根/下:麦飯、だんご汁
出典:井上タツ 他編. 日本の食生活全集 37巻『聞き書 香川の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.63-64