米の食いのばしに気を配って―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2022年11月24日

聞き書  香川の食事 小豆島の食より

朝飯―麦飯、だんご汁、ふろふき大根、こんこ
朝は早くから起きて麦飯を炊き、小魚を干しただしを使い、きんかんいも、大根、小麦粉のだんごを入れた味噌汁をつくる。ふろふき大根とこんこ(たくわん漬)をつけて、男衆が元気に仕事に行けるように心配りをする。一年中、麦飯、味噌汁、こんこは毎朝変わらない。田んぼをつくっていないので麦飯は麦七、米三の割合で炊く。

写真:冬の朝飯
上:こんこ、ふろふき大根/下:麦飯、だんご汁

 

出典:井上タツ 他編. 日本の食生活全集 37巻『聞き書 香川の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.63-64

関連書籍詳細

日本の食生活全集37『聞き書 香川の食事』

井上タツ 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540900068
発行日:1990/8
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5判上製 384頁

じゃこだしで食べるさぬきうどん、さわらでつくる魚ばっつおのごちそう、行事に欠かせない鮒のてっぱい。讃岐三白の伝統をひく食べものと溜池からの恵みを聞き書きする。
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