野菜の少ない季節、はばのりやいわしのさんがが膳をいろどる――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年03月10日

聞き書 神奈川の食事 三浦半島の食より

夜――麦飯、味噌汁、さんが、たくあん
夜は麦飯を炊き、わかめなどの味噌汁をつくる。飯の足りないときは、小麦粉でうどんを打って食べることもある。
いわしがあるときは、いわしの身をたたいて、ねぎ、味噌、しょうがを入れてだんごにし、油をひいたなべで焼く。これをさんがといい、おかずによいので、しばしばつくる。

写真:春の夕飯
上:さんが、甘漬たくあん/下:麦飯、わかめの味噌汁

 

出典:遠藤登 他編. 日本の食生活全集 14巻『聞き書 神奈川の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.103-104

関連書籍詳細

日本の食生活全集14『聞き書 神奈川の食事』

遠藤登 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540920028
発行日:1992/7
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

和洋中が勢揃いの横浜のハイカラ料理、古都鎌倉の伝統食から、相模野の恵み、山・川・海の幸を集めた県内各地の素朴な郷土料理まで、地元のお年寄りからの聞き書きをもとに再現。写真つきで記録。
田舎の本屋で購入

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