苦労農は1日4回食べて精を出す――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年05月01日

聞き書 長野の食事 諏訪盆地の食より

夕――白米ごはん、味噌汁、わかさぎの煮つけ、漬物
苦労農(農繁期)のときには、身欠きにしんとか、諏訪湖からたくさんとれるわかさぎを煮つけなどにして添える。漬物はかぶの時漬(浅漬)である。
日が長くなり、野良仕事が中心になってくる苦労農の時期は、一日四回食となる。朝五時ころを「朝飯」といって、ごはんを食べ、一〇時ころに「お茶」といって粉もちなどを野良で食べ、午後二時ころは「お昼」といって粉もちを食べ、夜八時ころに「お夕はん」といって米の飯を食べる。

写真:春の夕食
上:わかさぎの煮つけ、かぶの時漬/下:白米ごはん、味噌汁(大根、にんじん)

 

出典:向山雅重 他編. 日本の食生活全集 20巻『聞き書 長野の食事』. 農山漁村文化協会, 1986, p.145-145

関連書籍詳細

日本の食生活全集20『聞き書 長野の食事』

向山雅重 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540860768
発行日:1986/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

十州に境を連ねる信州の山と川、四つの平の恵みを生かしきる女の技を収録。木曽のすんき漬、東信の野沢菜漬、中信の稲扱菜など、特徴ある野菜がいっぱい。海こそなけれよろず足らわぬことなき暮らしと食を聞書きする。
田舎の本屋で購入

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