畑仕事には弁当と茶樽を持って──日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年05月08日

聞き書 静岡の食事 富士山麓の食より

夜――たけのこづくし
田植えの時期は、夜も麦飯を炊く。
屋敷まわりの竹林からは、たけのこも出てくる。このたけのこは、切干し大根、にんじん、凍り豆腐と一緒に煮しめにする。真竹も二度なりと煮しめにするが、淡竹はそのまま汁ものに入れて食べる。

写真:春の夕食
上:塩ますの焼き魚とたくあん/下:麦飯と煮つけ(たけのこ、にんじん、凍り豆腐、切干し大根)

 

出典:大石貞男 他編. 日本の食生活全集 22巻『聞き書 静岡の食事』. 農山漁村文化協会, 1986, p.24-25

関連書籍詳細

日本の食生活全集22『聞き書 静岡の食事』

大石貞男 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540860638
発行日:1986/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

静岡県は日本の食文化上、特異な位置を占める。大井川を境に県内の食文化が二分され、それが日本の東西の食文化の違いにほぼ重なる。民俗学上も貴重な静岡の食事の全貌。
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