聞き書 静岡の食事 富士山麓の食より
■夜――たけのこづくし
田植えの時期は、夜も麦飯を炊く。
屋敷まわりの竹林からは、たけのこも出てくる。このたけのこは、切干し大根、にんじん、凍り豆腐と一緒に煮しめにする。真竹も二度なりと煮しめにするが、淡竹はそのまま汁ものに入れて食べる。
写真:春の夕食
上:塩ますの焼き魚とたくあん/下:麦飯と煮つけ(たけのこ、にんじん、凍り豆腐、切干し大根)
出典:大石貞男 他編. 日本の食生活全集 22巻『聞き書 静岡の食事』. 農山漁村文化協会, 1986, p.24-25