あわ飯やとうきび飯に、とりたての根もの野菜――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年11月09日

聞き書 大分食事 祖母・傾山麓の食より

山行き、野良行きの弁当――麦飯、漬物
秋から冬にかけて、しいたけの原木倒し、焚きもんにする杉の枝打ちなど山の仕事が忙しく、昼飯に帰れない日が多い。そんなときは弁当を持って行く。
麦飯をめんつう(楕円形の曲物の弁当箱)のふたにまで詰めて行く。おかずは梅干し、味噌漬で、昼飯と小昼をこれですます。一人三合飯か五合飯が詰められる。

写真:山行きの弁当
めんつうに、麦飯と梅干し、味噌漬を詰めて行く。

 

出典:波多野道義 他編. 日本の食生活全集 44巻『聞き書 大分の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.122-123

関連書籍詳細

日本の食生活全集44『聞き書 大分の食事』

波多野道義 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540920011
発行日:1992/6
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

豊後・大分は、その名のとおり「豊の国」。県内各地には名物料理が目白押し。大分市の「ほうちょう」、豊後水道沿岸の「さつま」「かまぼこ」、竹田の頭料理、臼杵の黄飯、きらすま飯、日田盆地のがめ煮……。
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