しゅんの大根をさまざまに利用――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2024年02月13日

聞き書 沖縄食事 那覇の食より

朝――白飯、はんだまと豆腐の味噌汁、たくわん
はんだま(水前寺菜)、しまな(高菜)、ふだんそうなど葉野菜が出回るので、味噌汁の実にしたり、んぶしーに入れたり、すーねー(白あえ)をつくったりと、よく食べる。
味噌汁の実は、はんだまと豆腐で、夫の分には最後に卵を落とす。はんだまは、血の道の薬として、辻(那覇の遊郭)の女たちが好んで食べる野菜である。
弁当のおかずには、内地からくるいわしの干ものを焼き、ゆうべのうちに塩漬にしておいたしまなをちゃんぷるーにする。

写真:冬の弁当
白飯、いわしの干ものの焼き魚、油味噌、しまなのちゃんぷるー

 

出典: 尚弘子 他編. 日本の食生活全集47巻『聞き書 沖縄の食事』. 農山漁村文化協会, 1988, p.29-30

関連書籍詳細

日本の食生活全集47『聞き書 沖縄の食事』

尚弘子 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN: 9784540880070
発行日: 1988/4
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 400頁

世界に冠たる長寿の島、沖縄の暮しの中の食を徹底的に紹介。豚肉、油脂をたっぷりとり入れた食事は本土と異なる。東南アジアにつらなる琉球弧の料理と調理法を写真とともに再現。

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