聞き書 愛知の食事 東三河(豊橋)の食より
■茶の子―麦飯、味噌汁、うずらの煮豆、わらび漬
味噌汁は昼の分もあわせてつくる。汁の実には花干し(切干し大根の一種)、油揚げ、えんどう、わかめなどを使う。ふきのとうを一度ゆでてから実に使うこともあり、またみつばが出るとこれを摘んで入れることもある。
うずらの煮豆は、手があいたときに多めにつくっておいて、ときどき食べる。
わらびとりは子どもたちも楽しみにしているので、日曜日にみんなで出かける。わらびはたけのこと煮たり、わらび飯を炊いたりするが、たくさんとれるので塩漬にしておく。
写真:春の茶の子
上:うずらの煮豆、わらび漬/下:麦飯、花干しと油揚げの味噌汁
出典:星永俊 他. 日本の食生活全集 23巻『聞き書 愛知の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.238-240