聞き書 千葉の食事 東京湾口の食より
■夕―麦飯、なすとかぼちゃのおつけ、車えびの煮つけ、らっきょ漬
出漁、野良仕事のほか、八月二十二日の神明さまの馬だし祭りがすぎれば、ひびの準備もはじまる。炎天下で汗をたくさんかくので、塩気がほしい。夜もおつけを煮る。車えびは皮つきのまま砂糖、醤油で煮る。
庭に縁台を出し、夕涼みしながら食事をすると、家の中での食事と違う楽しさがある。
写真:夏の夕食
車えびの煮つけ、らっきょ漬、麦飯、おつけ(なす、かぼちゃ)
出典:高橋在久 他. 日本の食生活全集 12巻『聞き書 千葉の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.116-117