新鮮な車えびをどっさり煮つける―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2021年08月16日

聞き書 千葉の食事 東京湾口の食より

夕―麦飯、なすとかぼちゃのおつけ、車えびの煮つけ、らっきょ漬
出漁、野良仕事のほか、八月二十二日の神明さまの馬だし祭りがすぎれば、ひびの準備もはじまる。炎天下で汗をたくさんかくので、塩気がほしい。夜もおつけを煮る。車えびは皮つきのまま砂糖、醤油で煮る。
庭に縁台を出し、夕涼みしながら食事をすると、家の中での食事と違う楽しさがある。

写真:夏の夕食
車えびの煮つけ、らっきょ漬、麦飯、おつけ(なす、かぼちゃ)

 

出典:高橋在久 他. 日本の食生活全集 12巻『聞き書 千葉の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.116-117

関連書籍詳細

日本の食生活全集12『聞き書 千葉の食事』

高橋在久 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540890024
発行日:1989/6
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

黒潮が打ち寄せる房総半島は日本でも屈指の好漁場。いわし・かつおに代表される海の幸と利根川の魚、台地の作物が食膳にのぼる。太巻ずしはこの地の伝統食。女性が築いた食の営みを記録する。
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