秋野菜、いも類をおつけの実に―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2021年09月17日

聞き書 千葉の食事 南総丘陵の食より

夜―さつまいも飯、じゃがいもと大根のおつけ、さんまの煮つけ、きどろ、うりとなすの押し漬
さつまいも飯は、収穫したさつまいものくずいもをさいの目に切って米と一緒に炊く。
山で掘ったやまいもをすりおろして三杯酢で味つけたものを「きどろ」という。麦飯には最高である。あったかい味噌味のとろろ汁にすることもある。

写真:秋の夕飯
さつまいも飯、じゃがいもと大根のおつけ、さんまの煮つけ、きどろ、うりとなすの押し漬

 

出典:高橋在久 他. 日本の食生活全集 12巻『聞き書 千葉の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.191-192

関連書籍詳細

日本の食生活全集12『聞き書 千葉の食事』

高橋在久 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540890024
発行日:1989/6
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

黒潮が打ち寄せる房総半島は日本でも屈指の好漁場。いわし・かつおに代表される海の幸と利根川の魚、台地の作物が食膳にのぼる。太巻ずしはこの地の伝統食。女性が築いた食の営みを記録する。
田舎の本屋で購入

このカテゴリーの記事 - 日本の食生活全集
おすすめの記事