聞き書 鳥取の食事 伯耆山間の食より
どじょうのおいしい時期は秋から冬の間である。とれたどじょうはかめに入れて暗いところに置き、三日に一度くらい水をかえてやると長く生かすことができる。そうしておけばおりにふれて使用できる。
どじょう汁をつくるには、骨をやわらかくするため、なべに入れたどじょうに酒を注ぐ。このとき手早くふたをしないと、どじょうがはね上がり、しまつが悪い。
具には、ずいきいも、豆腐、ごぼう、こんにゃく、油揚げなども入れ、醤油で味をととのえる。
出典:福士俊一 他. 日本の食生活全集 31巻『聞き書 鳥取の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.319-319