さつまいも、野菜を中心に―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2021年10月19日

聞き書 香川の食事 小豆島の食より

夕飯―いも飯、菜っぱの煮つけ、たちうおの塩焼き、大根なます
いも飯は麦飯にさつまいもを入れて炊く。いぎすのからし酢味噌あえをつくったり、大たこのあがりをゆがいて酢醤油で食べたりもする。海ではげたのとれる季節となるので、げたの煮つけなどをよくつくる。また、なすび、きゅうり、こんこの味噌漬がちょうどおいしくなる。大根もおいしく、干し魚のだし汁で炊いて食べることも多い。

写真:秋の夕飯
上:菜っぱの漬物、いぎすのからし酢味噌/下:いも飯、げたの煮つけ

 

出典:井上タツ 他. 日本の食生活全集 37巻『聞き書 香川の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.74-75

関連書籍詳細

日本の食生活全集37『聞き書 香川の食事』

井上タツ 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540900068
発行日:1990/8
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

じゃこだしで食べるさぬきうどん、さわらでつくる魚ばっつおのごちそう、行事に欠かせない鮒のてっぱい。讃岐三白の伝統をひく食べものと溜池からの恵みを聞き書きする。
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