3月、4月はたかべが大漁―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2022年03月09日

聞き書 東京の食事 島〈伊豆大島〉の食より

夕飯―麦飯に、おかずはまたもやたかべ
昼間とったたかべを背ごしにし、腹わたは塩辛にする。新鮮なたかべの背ごしには、とうがらしのきいた酢味噌が合う。野菜を煮つけ、汁はあこうとあしたぼの澄まし汁にする。

写真:春の夕飯
上:〔左から〕らっきょう漬、たかべの腹わたの塩辛/中:煮もの(にんじん、里芋)、たかべの背ごし、酢味噌/下:麦飯、あこうとあしたぼの澄まし汁

 

出典:渡辺善次郎 他編. 日本の食生活全集 13巻『聞き書 東京の食事』. 農山漁村文化協会, 1988, p.286-286

関連書籍詳細

日本の食生活全集13『聞き書 東京の食事』

渡辺善次郎 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540870989
発行日:1988/2
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

昭和初期、巨大都市・東京人は何を食べ、どう暮らしていたか。下町と山の手、都市部と農村部に目配りしつつ、深川・本所・日本橋から世田谷・葛飾・大森・奥多摩・伊豆大島などでの四季折々の食事の世界を再現する。
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