聞き書 東京の食事 島〈伊豆大島〉の食より
■夕飯―麦飯に、おかずはまたもやたかべ
昼間とったたかべを背ごしにし、腹わたは塩辛にする。新鮮なたかべの背ごしには、とうがらしのきいた酢味噌が合う。野菜を煮つけ、汁はあこうとあしたぼの澄まし汁にする。
写真:春の夕飯
上:〔左から〕らっきょう漬、たかべの腹わたの塩辛/中:煮もの(にんじん、里芋)、たかべの背ごし、酢味噌/下:麦飯、あこうとあしたぼの澄まし汁
出典:渡辺善次郎 他編. 日本の食生活全集 13巻『聞き書 東京の食事』. 農山漁村文化協会, 1988, p.286-286