聞き書 福島の食事 会津山間(南郷)の食より
うどには身欠きにしんが合う。春はじめてうどをとってくると、身欠きにしんと煮ものにして食べる。
うどは斜め切りにし、水にひたしてあくを抜く。身欠きにしんは一本を四つくらいに切る。しいたけは水にもどして食べやすいように切る。大根干しはもどして水気をしぼっておく。なべに油を熱し、材料を炒め、ひたひたに水を入れて中火で煮る。
材料がやわらかくなったら、醤油で味をつける。
出典:柏村サタ子 他編. 日本の食生活全集 7巻『聞き書 福島の食事』. 農山漁村文化協会, 1987, p.118-118