豊富な川魚と夏野菜の利用―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2022年06月08日

聞き書 愛知食事 尾張水郷の食より

小昼―お茶漬または麦飯、らんきょう(らっきょう)、梅干し、しそ、漬物
九時半ごろになるとおなかがすく。家にもどり簡単な食事をする。
八つ―だんご、煮つけ、漬物
八つは家に帰って食べたり、びくに入れてとんもへ持っていくこともある。小麦粉を練って中にあんを入れて蒸しあげた小麦だんごや、おかまごんごん(おはぎ)、こんにゃくと角麩の煮つけなどをつくる。

写真:田植えどきの小昼と八つ
小昼:麦飯、らんきょうと梅干し、茶/八つ(重箱):小麦だんご、こんにゃくと角麸の煮つけ、きゅうりの塩もみと酢もみ

 

出典:星永俊 他編. 日本の食生活全集 23巻『聞き書 愛知の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.92-93

関連書籍詳細

日本の食生活全集23『聞き書 愛知の食事』

星永俊 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540890031
発行日:1989/8
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

海、山、川、田畑の幸豊かな愛知、味噌のルーツ豆味噌を生かす味噌料理の数々。尾張藩時代からの伝統ある食べものと、江戸、上方の味覚がおりなす多彩な食。
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