聞き書 富山の食事 砺波散居村の食より
夏には、じゃがいもときゅうりのあんかけをつくる。じゃがいもは大きめに切り、きゅうりは、がんだれきゅうりという大きいものを皮をむいてぶつ切りにする。一緒に煮て味噌のたまりで味つけし、煮汁にじゃがいもでんぷんを溶き入れ、薄あんをかける。
でんぷんは、じゃがいもがとれたときに町で加工してもらう。これを使い、あんかけ料理をよくつくって食べる。からだが温まるので、冬に喜ばれる。
出典:堀田良 他. 日本の食生活全集 16巻『聞き書 富山の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.51-52