かたうりのあんかけ、おすわい

連載日本の食生活全集

2022年07月21日

聞き書 富山の食事 富山周辺の食より


かたうりは毎年五株ずつ植えると五〇個は収穫できる。新鮮なうちにあんかけやおすわい(酢あえ)にして、夏のお菜として食べる。
かたうりのあんかけは、皮をむいたかたうりを縦半分に切ってなかご(種の部分)をとり、さらに縦半分に切って一、二分くらいの厚さのいちょう切りにする。なべにへしこ(煮干し)とかたうりを入れ、水を加えて煮て、醤油味をつけ、かたくり粉でとろみをつける。なめらかで食べやすいので、家族の者たちの好物でもある。
おすわいは、かたうりを縦半分に切ってなかごをとり、おすわいかき(せん切りにする道具)でかいて薄塩をしてしばらくおき、しぼって酢と砂糖で調味する。

写真:かたうりとその料理
あんかけ(左)、おすわい

 

出典:堀田良 他. 日本の食生活全集 16巻『聞き書 富山の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.206-206

関連書籍詳細

日本の食生活全集16『聞き書 富山の食事』

堀田良 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540890048
発行日:1989/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5判上製 376頁

蜃気楼があらわれ、ほたるいかが群遊する富山湾は地元の人たちの魚溜め。立山から発する水が開いた平野は富山の人たちの米びつ。生きのいい魚と米と水がつくる富山の食。
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