聞き書 大阪の食事 北河内(淀川流域)の食より
鶏肉のすき焼きである。
こぼったかしわは、内臓まできれいに盛りつけて、ねぶか、水菜、豆腐、麩などを砂糖、醤油と一緒に炊きながら食べる。
すきのお膳はまん中が四角に切り抜いてあり、その中へあか(銅)でつくったどうこう(銅壺)を入れる。どうこうは、かんてきと酒の燗ができる湯わかしが一つになっていて、すきを炊きながら酒を温められる。
出典:上島幸子 他編. 日本の食生活全集 27巻『聞き書 大阪の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.212-212