聞き書 神奈川の食事 相模川流域の食より
■朝飯――麦飯、だんご、たまねぎとずいきの味噌汁、味噌漬、梅干し
朝づくり(朝飯前の仕事)に、土手や畦畔の草刈りをする。草は牛の餌にしたり、堆肥にする。
このころの米の補いには、くず米の粉のだんごやさつまの粉のだんごを食べる。きな粉をまぶしたり、醤油と砂糖でいびって食べる。残ればお茶うけにする。
夏の味噌汁の実には、なすやたまねぎ、ずいき、いんげんなどをよく入れる。
写真:夏の朝飯
上:米の粉だんご(きな粉だんご、いびりだんご)/下:麦飯、たまねぎとずいきの味噌汁
出典:遠藤登 他編. 日本の食生活全集 14巻『聞き書 神奈川の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.187-188