おやきにもほうとうにも秋の味と香りを炊きこんで――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年11月28日

聞き書 山梨食事 笛吹川上流の食より

夕――ほうとう、白菜の漬物
「香りまつたけ、味しめじ」といわれるほどに、しめじの入ったほうとうや、きのこ飯はとくにうまい。しめじといっても、この地域でとれるのはおもに千本しめじである。ほかにあみじこう、こうたけ、みねごし、はつだけ、くろっと、しろっと、ねずみたけ等々、豊富な山の幸が秋の食膳をにぎわしてくれる。

写真:秋のようめし
しめじ入りのほうとう、白菜漬

 

出典:福島義明 他編. 日本の食生活全集 19巻『聞き書 山梨の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.90-91

関連書籍詳細

日本の食生活全集19『聞き書 山梨の食事』

福島義明 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540900082
発行日:1990/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 376頁

徴兵検査で甲種合格率日本一といわれ、長寿県として有名な山梨の食の特徴は? 甲斐の山々に囲まれた海なし県ならではの雑穀、鳥獣、虫、魚の滋養豊かな食べ方、名物ほうとうの地域ごとの味わい方を紹介する。
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