聞き書 山梨の食事 笛吹川上流の食より
■夕――ほうとう、白菜の漬物
「香りまつたけ、味しめじ」といわれるほどに、しめじの入ったほうとうや、きのこ飯はとくにうまい。しめじといっても、この地域でとれるのはおもに千本しめじである。ほかにあみじこう、こうたけ、みねごし、はつだけ、くろっと、しろっと、ねずみたけ等々、豊富な山の幸が秋の食膳をにぎわしてくれる。
写真:秋のようめし
しめじ入りのほうとう、白菜漬
出典:福島義明 他編. 日本の食生活全集 19巻『聞き書 山梨の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.90-91